「2013年 神絵祭は終了いたしました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

今年の神絵祭はこちら!

☆四季童子先生~版画用描きおろし『桔梗』『芍薬』☆(2013.09.17)

神絵祭・池袋の陣にギリギリ間に合いました!
四季童子先生はフルメタルパニックより、かなめとテッサの描きおろしを発表して下さいます。
昨年はいざ、戦いにといったイメージの凛々しい二人でしたが、今年の神絵祭を飾るのは~雅~です。

作家: 四季童子
作品: 『桔梗』『芍薬』
使用画材: 紙/アルシュ水彩紙
主線/PILOT証券用インク
彩色/ホルベイン水彩インク

【作品のコンセプト】

【こだわりPOINT】
この二人ではあまり描いたことのない表情です…かね?
あとは、あえてぼんやりとした色で描いたコントラスト。

【苦労した点】
『フルメタ』なのにテーマが「雅」!無茶ぶりです(笑)
逆に本編ではありえないイメージで描けて楽しくもあり、でもすっごく悩みました。

【MESSAGE】
見ていただいてありがとうございます!楽しんでいただけたら嬉しいです。

☆鈴平ひろ『ROSE QUARTS』☆(2013.09.14)

神絵師といえば忘れてはいけないのがこの方、鈴平ひろ先生です。
今回新作版画として発表されたのは『ROSE QUARTS』
ファンならば見逃すことのできない素晴らしい作品に仕上がりました。

作家:鈴平ひろ
作品:ROSE QUARTS
使用ツール:SAI

【制作のきっかけ】
コミック1用のグッズのタペストリーとして制作しました。

【タイトルについて】
ローズクォーツは淡い紫ピンクの宝石で
身に着けていると恋がかなうと言われています。

【作品のコンセプト】
春だったのでピンクっぽいのを描きたい&リボンをたくさん描きたい
&キャミソールを描きたかったんです。
特に、おしゃれ部屋着の加工をしたいなぁと。
ファッション誌やドラマなどでこんな部屋着、普段着ないよ的な。
着ている人もいるかもですが…。

【こだわりPOINT】
全体的に水彩画っぽくしたかったのが、うまくできたかなぁと。
色と色の境界線を作らないように、滲ませた塗り方をしました。

【苦労した点】
楽しく描けたので、ないです!

【MESSAGE】
版画のオリジナルの新作は久しぶりなので、気に入ってもらえたらいいなと。

しんたろー先生新作「AN ANGEL'S ARROW」(2013.09.12)

神絵祭 池袋会場より発表となります、
しんたろー先生の新作が遂に完成しました!!

HPをいつもチェックしていただいている皆さまに
ちょこっとだけそのイラストをお披露目です☆

先生からも作品についてのコメントをいただきましたよ~!!

作家:しんたろー
作品:AN ANGEL'S ARROW
使用ツール:ClipStudioPaint

【作品のテーマ・コンセプト】
綺麗さを出しつつ、少し色気があるような作品をめざしました。

【こだわりポイント】
ポイントとしては肌の露出した部分の色気もあるのですが、白い部分(服や羽など)が輝いている感じを強調して、
全体的な光効果を見てもらえたら嬉しいです。

【苦労した点】
ほぼ白一色の衣装になるため、地味になりがちなところをなるべく地味に見えないようにするよう心がけました。

【MESSAGE】
以前描かせて頂いた「天使の贈り物」の反響が良かったのと、自分でも気に入っているイラストでしたので、
今回も天使キャラを描かせて頂きました。
今回のキャラのポーズなど前回の「天使の贈り物」よりも良い作品になったのではないかと思っています。

ピュアな中にもしんたろー先生の描く色気も感じられる、とても魅力的な作品です。

ぜひ会場にてご覧くださいね☆

藤真拓哉先生 新作版画について(後編)(2013.09.10)

先日公開しました新作版画についての前編に続き、後編もお伝えします!

【苦労した点】
背景に鶴や屏風をいれているのですが、最初重たくて暗く、また狭い空間に見えてしまったので、
奥行きと明るさを持たせるのに手前に明るい花を入れてみたり、色々と試行錯誤しました。

【こだわりPOINT】
折り鶴のモチーフを入れる事で巫女さんも含め、ふんわり舞っているような空気感みたいなものにこだわりました。

【ファンの方へのメッセージ】
『E☆2』さんでは初めての表紙ということもあって、可愛く華やかになるように細かい所まで頑張りました。
ぜひ版画になった緋天も楽しんで頂けたら嬉しいです!

まだ見ていない方はぜひお楽しみに!!

藤真拓哉先生 新作版画について(前編)(2013.09.08)

神絵祭にて発表になりました藤真拓哉先生の新作版画について、先生にインタビューしてきました!
先生のこだわりが詰まった素敵な作品ですので、ぜひじっくり読んで会場にて実物をご堪能いただければと思います。

今回は前編をお伝えします☆

作家:藤真拓哉
作品:緋天

【制作のきっかけ】
こちらのイラストは雑誌『E☆2』さんの表紙用に描かせて頂いたイラストなのですが、
『E☆2』さんでは初めての表紙という事もあって華やかな物にしたいという所から始まり、華やかなイラストならテーマ色は赤にして、赤色の女の子なら巫女さんにしよう!と
順々に決まって行きました。

【作品のコンセプト】
前述の通り、華やかな赤の巫女さんイラストというのが大枠なのですが、
巫女さんのイラストは結構描いてきているので、今回はストーリー性のあるイラストにできればと折鶴のアイテムを加えてみました。
初めはお札を持たせてかっこ良くしてみたのですが赤に入る色が白一色だと面白くないので、色々な色のある折り紙にしました。

とても細かく色々なモチーフが入っていて、『雅』の中にも可愛さも追求した作品となっていますね!

後編も後日UPしますのでお楽しみに☆

座談会面白かった!!(2013.08.29)

あっという間に名古屋神絵祭が終わってしまいました。。。
でもとっても楽しい3日間でした!!

作家担当からは、2日連続で行われた作家対談イベントの様子をお伝えします☆

2日目(24日)は、KEI先生&珈琲貴族先生の対談。

お二人ともお会いしたのは初ではないのですが、
対談は初だったのでワクワクドキドキだったご様子。

今回の対談は皆さんからTwitterで質問を募集していたので、
イベント中の会場内でもどんどん質問や感想が増えてゆくという
リアルタイムでのお客様とのやりとりをすることができました。

絵の話もさることながら、中には

「お二人は何フェチですか??」や
「水着と体操服どちらが好きですか??」

などの、ちょっとツッコんだ質問も(笑)

それにハツラツと答えてくださるお二人に、会場は大爆笑。

3日目(25日)は、KEI先生&岸田メル先生の対談。

昨日に引き続きのKEI先生と、神絵祭名古屋会場には2012年12月以来2度目のご登場の岸田先生。

お二人はこれが初対面だったそうで
どうなるかとお互い緊張されていたようですが、
いざイベントが始まってみると、とても楽しんでお話していました☆

KEI先生と岸田先生の対談では絵の話よりもご本人達に関する質問が多く、
これまたリアルタイムでお客様が色々な速報をつぶやくので、

それを見た岸田先生が「どんだけ拡散するんだ~!」と
思わずツッコミを入れるところも(笑)

会場は笑いの渦でした。

この様子はイージュネックスメンバーシップ会報誌『じゅねなび』と、
雑誌『E☆2』でも掲載予定です☆

次の池袋の神絵祭でも、
作家さんの座談会イベントがありますので、お楽しみに~~!!

☆CARNELIAN先生『アサガオ』-後編-版画徹底解剖!☆(2013.08.13)

今回は趣向を変えてCARNELIAN先生の新作版画を徹底解剖しちゃいます。
どの版画もこだわり満載ですが、前作の『ソメイヨシノ』今回の『アサガオ』は刷りの柔らかさにこだわり'2枚刷り’での制作。
いつもの2枚刷りなら上にホワイトを引いたアクリルを使って下の紙の文様を透けさせるのですが、
この作品では上に重ねる素材を不織布にすることで’柔らかさ’を演出
素晴らしい版画が出来上がりました。

☆KEI先生『紙手鞠』続報!神エディション制作!!☆(2013.08.11)

7/16・18の記事でチラ見せしましたKEI先生『紙手鞠』に関しまして、続報です!!

なんと神エディションの発表が決定しました!
素晴らしい描きおろしを完成していただき、順調に版画の制作を行ってきたのですが、
作品および版画の完成度の高さにKEI先生もスタッフも大喜び。

ですが、ここで欲が出るのが人間というもの。
『これだけの絵柄なら、おっきいのも作っちゃいますか…』
ということで、神エディション制作開始!
もちろん、神絵祭のスタッフ間のテーマは’史上最大!’ということで

綺羅(きら)も史上最大です!!!

アールジュネス史上最も綺羅を使ったこの版画、その名も『紙手鞠DX』!
当然ながら手間も時間もたっぷりかかっているため、超限定、トータルエディション10枚のみでのご紹介になります。
超ご期待ください!

☆CARENLIAN先生『アサガオ』~前篇~☆(2013.08.08)

作家:CARNELIAN
作品:アサガオ
使用ツール:Photo ShopCS5

【制作のきっかけ】
アサガオを皆さんに紹介するために描きました

【作品のコンセプト】
夏の朝のみずみずしい爽やかさ

【こだわりPOINT】
透明感

【苦労した点】
(雑誌E☆2用の)印刷に青が綺麗に出るよう色選びに気を使いました

【MESSAGE】
アサガオの健康的でキュートで嫌味なく爽やかなイメージが伝わったら嬉しいです!

神絵祭’雅’の世界にぴったりの’華枕’から版画第二弾の発表です。
和の雅を詰め込んだような’華枕’ワールドを神絵祭に活かさない手はない!!!ということで、
会場ではスペシャルな展示を行う予定。

神絵祭まであとのこりわずかっ、企画も大詰めです。

☆緋色雪「ふりしきる」☆(2013.08.06)

2012年神絵祭にて会場を飾る作品の内もっとも大きな作品『宵月夜』を描きおろしてくださった緋色雪先生。
まさに’大作’にふさわしく、会場の注目を集めておりました。
昨年ご覧いただいたお客様にとりましては、「今年の緋色雪は?」と期待に胸を膨らませていらっしゃることでしょう!
そこで!、作品に先駆けてまずは版画のための描きおろしだからこそのこだわりをご紹介いたしましょう。

作家:緋色雪
作品:ふりしきる
初出:2013年8月 神絵祭
使用ツール:SAI・Photoshop

【制作のきっかけ】
ほぼ同じポーズを左右対称に描いています。
前回が夜の月明かりと和が主題だったので、
今回はそれに対して花と光と和がテーマになっています。
傘とかはふりしきるってタイトルの比喩でもあります。
まぁ、好きなもの入れまくった結果ですけどね。

【作品のコンセプト】
といったわけで、コンセプトは「花と光と和」なのですが、
縦に長い全身絵といったものを一度描いてみたかったので、
紙1m超みたいな無茶をお願いしてみました。
凛としてるけど華やかなイメージを感じてもらえたら幸いです。

【こだわりPOINT】
花と傘…ですかね?というか、
くまなく力入っていますのでなかなか「ここ!」ってポイントは示し辛いですね。
お顔はかわいくは基本なので特に気負ったりはしてませんが、
当たり前に頑張っているとは思います。

【苦労した点】
密度…ですかね?構成物は結構シンプルなのですが、要素というか。
いちいちオブジェクトの情報量が多いのがなかなかきつかったです。
先述の通り紙の大きさもありますので、見応えを確保するための筆の量ってのは
当たり前ですが、普段よりきつかったです。
その分、密度はあるけどまとまった作品にはなったかなと思います。

↑「ふりしきる」
 もったいないので
 モノクロで一部のみ公開(笑)

↑「宵月夜」2012年神絵祭にて発表
 完売のため、
 会場ではご覧いただけません(涙)

【メッセージ】
全身絵のイラストになります。
普段見慣れているサイズより一回り以上は巨大な仕上がりになっておりますので、どうなるかは自分でも楽しみなのですが、
生の魅力!といったものを感じ取っていただけたら幸いです。
絵の存在感はサイズ云々はそこまで関係ないはずなのですが、大きいってだけでもやはり面白いものになりますので、お楽しみくださいませ!

☆ごとP先生新作版画-後篇-☆(2013.08.01)

TP1? 何やら見慣れないエディションの描かれた版画シートですが、
こちらはごとP先生の版画新作『夏の予感』の試作品1号です。
TPとはTEST PROOFの略称なんですよ。

あれれ?前回の記事ではまだ、修正中と書かれていたのに、試作品ってどういうこと?というあなた。
いつも神絵祭サイトをご覧いただきありがとうございます!

実はこちら、版画の世界ではたびたびあることなのですが、実際に刷りだしてみて、
『なんか、違うから、描きなおす~』という先生方もいるわけです。
やはり、こだわりを持って制作する高額商品になりますので、
納得いかなければ、納得するまで試作を繰り返し、時には原画やデータの修正も厭わない姿勢こそが皆様に満足いただける出来栄えを生むのです。

☆ごとP先生新作版画-前篇-☆(2013.07.30)

久しぶりの版画新作を発表していただくごとP先生。
いつもストーリー性を感じさせる素敵な作品を発表していただいていますが、
今回の作品も、どこか懐かしい思い出の1シーンに仕上がっています。

前篇ではまず、先生のインタビューをご紹介。

作者:ごとP
作品:夏の予感
初出:雑誌『E☆2』2013年6月発売号
使用ツール:CLIP STUDIO PAINT
  ※最近使い始めてあれこれ試し中

【制作のきっかけ】
当初は5月向けの作品として描き始めたのですが、
夏向けになってしまい(汗)、急きょ、軌道修正しました。

【作品のテーマ】
夏休みの計画を立てている設定です。

【苦労した点】
背景かな。空想ではなく実在するような存在感を出すために
背景も実際どこかにあると思ってもらえるように、苦労しました。
ちなみに未だに(版画用に)修正中です…。(7月30日現在)

【こだわりPOINT】
いつも飾ったらどう見えるかを考えて描くのですが、今回は特に長く飾ってもあきないようにと。
可愛い女の子だけだと、僕は飽きてしまうと思うので、風景描写を意識しました。

【メッセージ】
メッセージかぁ。これは、絵を描くより苦手ですね(笑)。
見ていただけてありがとうございます!

過去の『雅』な作品をご紹介! part2(2013.07.25)

今回の神絵祭のテーマは『雅』ということは、
ここの情報ページを毎日読んでいる方ならもう知ってるよね(o´艸`o)♪

神絵祭でそれぞれの『雅』を見られるのが今から楽しみです☆

そしてやまりーが7/4に更新していた、やまりーが選ぶ『雅』なイラスト、に引き続き、
今回は局長が選んだ『雅だなぁ~!!』と思うイラストの一例をご紹介しますっ!

作者:karory
作品:舞桜花(まいおうか)

karory先生が初めて版画作品として世に出した、記念すべき一枚です。

以前来場展でも「桜と着物と可愛い女の子というセットは最高ですね☆」と
先生がおっしゃっていましたが、
舞い散る桜と流れる黒髪、まさに大和撫子!!

残念ながら完売している作品なので、
会場で展示されている版画を見ることができませんが、
美しい作品なのでご紹介させていただきました☆

作者:Tony
作品:(みやび)

タイトルそのもので選んでしまいましたが(笑)
Tony先生の描く『和』は美しさの中に、
ちょっと混じったこのエロティシズム感がたまりませんね……!(*´Д`*)はわわ
(局長がこの手の話をしゃべりだすと、完全にアウトな感じでやまりーに怒られるので、自粛ww)

着物の美しさもさることながら、その視線としなやかな肌にも
美しさと優雅さを感じますね。
和装なのに少し洋風なのも、先生のオリジナリティがあってステキですね。

版画では『紅』の美しさにため息が出ること間違いなしですぞ☆

作者:鈴平ひろ
作品:降り注ぐもの

こちらは日本の四季を表した、とても情緒あふれる作品です。

桜の花びら、花火、紅葉、雪、と四季の要素を一枚に閉じ込めてしまうという
なんとも大胆なアイデアで、美しい日本を描き出しています。

そしてその中を軽やかに舞う女子高生。
ここが和装でないところもポイント高いと思うのです(*^^*)
日本の季節の移り変わりそのもが『雅』だなと感じさせてくれる一枚ですね。

版画を見ていると、吸い込まれるような透明感のある色合いに心奪われます。。。

というわけで局長の選ぶ『雅』でしたが、
この他にもご紹介したい作品が沢山ありすぎて困っております(笑)

ぜひ皆さんも神絵祭で自分の思う『雅』な作品を探してみてくださいね☆

局長より☆

☆版画とは-その2-☆(2013.07.23)

今日も講義に駆り出されたじゅねこ先生です。

版画というと、印刷とどう違うの?とい疑問を持つ人は多いよね。
もともとは版画の考え方をもとに進化をしてきたのが印刷なので、原理はもちろん同じなんだよ。
ここで大きな違いになるのが、工業的なアプローチなのか、工芸的なアプローチなのか、なんだって。

版画で最も特徴的になるのが、作家な微妙なこだわりに答えられるということ。

たとえば、全体の色味は気に入ったけど、胸についているバッチの色味だけ赤くしたいとか
A4サイズで制作したデータを大きくしたために線がギザギザになっちゃったら修正ができたりと、
印刷ではそこまで手間も時間もかけられないよ~という部分にこだわれるの。
もちろんここには、熟練した技術者が必要なんだよ。

最近はデータ制作の原画家様が増えてるけど、’版画のこだわり’といった部分がなくならないのは
こういった、細かな表現の部分や、特殊効果などにおける’生’の表現があるからこその作品作り
に取り組めるからなのです。

☆版画とは-その1-☆(2013.07.19)

版画とは、そもそも何なの?
偶然、こちらを見知ったビジター様が抱くもっともなご質問だよね。

ということで、こちらのサイトではと~きどき、版画講座を開設することにしちゃいました。
講師はわたくし、私立アールジュネス学園から出張のじゅねこ先生が担当します!

第一回は’紙選び’

  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3

※じゅねこの撮影ではこちらが限界(涙) 心の目で見てちょうだい…。

作品をどんな紙にするかで、出来上がりは当然変わっちゃいます。
上の写真は3種類の素材に刷ってみたんだけと、違いはわかるかなぁ。

写真1:紙
紙でも紙自身の色味も重要な要素。
クリーム系だと、柔らかに。青味が強い紙にするとシャープな印象になるよ。
あと、紙の目も粗かったり、細かかったりで様子が変わるみたい。

写真2:不織布
真っ白な不織布に刷っちゃうこともあるんだって。
やっぱり布なので、滲みの表現とかにはぴったり。布の厚みが作品の厚みにも影響するとか。

写真3:和紙
和紙はやっぱり、予想できないすごさを出したいときに使うらしく、ある意味チャレンジ作品なの。
和紙の目は計算では出ないムラがあるので、わぁって驚く仕上がりになることもあるんだって。
でも、顔の真ん中にムラが来ちゃったりすることもあるから、失敗作もたくさん出ちゃうの(涙)

このほか、会場に遊びに来てくれる皆様にはおなじみの
キャンパスに刷った版画とか、金属・アクリルにすることもあって
この細かなこだわりの積み重ねで完成するのが、版画なんだって。

素材とかまで見てると、時間がいくらあっても足りなくなっちゃうよ。
みんな、ほどほどにね~。

☆KEI先生版画用描きおろし-後篇-☆(2013.07.18)

せっかく版画用に描きおろして頂いたのですから、
KEI先生神絵祭用新作『紙手毬』の版画に関する魅力もちょっとだけお伝え。

その前に、7/13(土)アールジュネス日本橋にて開催されたサイン会にて
弊社スタッフがKEI先生に版画に関する突撃インタビューをしておりましたので
下記をのぞいてみてください。

http://ameblo.jp/aj-igarashi/entry-11573330346.html

さて、今回の新作では先日の記事でもお伝えした通り
’雅’=金屏風のKEI先生の為、キンキラキン、キンキラキン
と唱えての版画制作になっております。
とにかく、ふんだんに、たっぷりっと、全面的に’金’のキラキラを使用。
ゴージャスな仕上がりは会場にて!

☆KEI先生版画用描きおろし-前篇-☆(2013.07.16)

版画用描きおろし第一弾のご紹介は、KEI先生です。
先生から作品が送られてきた瞬間スタッフ一同感激の悲鳴を上げたこの一枚。
素晴らしい完成度ですが、だからこそ版画化は相当気合を入れなくては!!!

まずは作品に関しましてお話を伺いました。

※公開前につき白黒でご紹介

作家:KEI
作品:紙手毬
使用ツール:Adobe Photoshop,Painter

【制作のきっかけ】
'雅’って言われたので(笑)

【作品のコンセプト】
雅!着物!
 っと思った時に何か日本独特のものを入れられたらと思い
紙風船をモチーフにしました。何故か紙風船ってカラフルじゃないですか。
それも、’雅’かなと。

【苦労した点】
'雅感’が出なくて、背景をずっと悩んでいたのですが、
そうだ、金の屏風なら派手でよいと。
背景にあるぐるぐるは、着物に青海波の模様を入れたので
締めの統一感の為に入れてみました。

【こだわりPOINT】
やっぱり背景です(笑)
女の子の瞳は、あえて青にしたのですが
透明感と不思議な感じが出てればいいなと思っています。

また、雑誌などの掲載だとA4など決まったサイズで描くことが多いのですが、
今回は版画の描きおろしなのでサイズにこだわらず描くことが出来ました!
こういうのは版画だと’雨’以来で、珍しいです!

【MESSAGE】
よろしくお願いします。

※公開前なので一部だけ☆

☆深崎暮人先生-後編-☆(2013.07.11)

まずは、こちらから。

  • ①アクアマリン
  • ②シルバーラメ
  • ③スパークルレインボー
  • ④透明ラメ
  • ⑤ダイヤモンド(小さ目)
  • ⑥ダイヤモンド(大き目)
  • ⑦パールメディウム

深崎暮人先生の新作版画を制作するにあたって、こだわりの一部をご紹介。
弊社のイベントにいらしていただいて、版画を生でご覧いただいた方はお気づきの方も多いと
思いますが、版画には特別なキラを使用しての作品が多々あります。
(キラとはもともと日本画で使われていた雲母-キラ-からきた、総称です。)

一口にキラといっても種類は様々。どのタイプが一番作品に合うのかいろいろ検討してみます。
もちろん、熟練の職人さんがまずはお勧めをしてくださいますが、思わぬキラが思わぬ効果を
もたらすこともあり、『やってみなきゃ分からない』のがこの世界。

例えば、上の写真の⑤⑥は粒子の大きさが違うだけですが、まったく効果が違いますね。
④の透明ラメは、よく見ると粒子が正方形なので、シャープな光を放ちます。
逆に⑦のパールメディウムは柔らかな落ち着いた仕上がり。
といったように、粒子の色味だけでなく、その大きさや形でも作品の雰囲気をがらりと変えることもあるのです。

ちなみに今回の深崎暮人先生の作品では③のスパークルレインボーを使用。
画面では緑が強く出ていますが、肉眼で見ると色々な色彩が感じられ、作品の持つ宇宙の
奥行きをより強調してくれる結果となっています。

今日はちょっぴり真面目に制作秘話をお伝えいたしました。

☆深崎暮人先生-前編-☆(2013.07.09)

新作版画をご紹介するこのコーナー。第一弾は深崎暮人先生の版画新作のご紹介です。
タイトルは、じゃじゃじゃ~ん!

…まだありません…

タイトルは作品の全体のイメージすら左右しかねない大事なポイントでもあるので
なかなか悩む先生方が多いのはここだけの話。
神絵祭までにはタイトル決まる予定ですが、まずは一足早く作品に関してお話を伺いました。

※公開前なので一部のみ☆

作家:深崎暮人
作品:
使用ツール:Adobe Photoshop,SAI

【制作のきっかけ】
台湾の雑誌の表紙を飾った絵柄なのですが、先方の要望で季節に合わせて
何か初夏の絵を描こうと

【作品のコンセプト】
十五夜っぽい満月をテーマにしています。

【こだわりPOINT】
台湾のファンの方へ向けてということで、背景があって、キャッチーさより
綺麗さを重視した絵にしました。
なので、背景に比重を置いた絵にしています。

【苦労した点】
いつものことですが、アイディア出しですね。漠然とした’季節’というテーマだったので
そこから掘り下げるのに苦労しました。

【MESSAGE】
版画にした時の加工も面白く仕上がってますので、そのあたりも楽しんでください。

☆描きおろし作品多数!☆(2013.07.04)

2013年夏に始まる神絵祭では、多くのイラストレーター様にこのイベントの為の描きおろしを
依頼いたしました。

テーマは’神絵祭’にふさわしく 『雅』

『雅』と一口に言いましても、解釈はさまざま。会場では先生方の描きだす雅の世界をご堪能下さい。

その前に。

過去、イベント会場にてアールジュネスでは様々な作品を版画化してまいりました。
そんな中から、やまりーが選ぶっ、『雅』のほんの一例をご紹介いたします。

作者:てぃんくる
作品:雪月華舞-憐-(画像はE☆2ver.)

もともとは雑誌『E☆2』の表紙を飾った、てぃんくる先生らしさ溢れる
1枚でしたが、版画用に縦長の構図に描きなおしていただきました。

実際に版画作品をご覧いただくと、『和』の空気でありながら
華やかさと儚さを併せ持つ作品の繊細な描写に魅了されます。

縦長ver.は必見の価値ありです!

作者:カントク
作品:花見酒

3年前に発表のこの版画作品は、すでに完売してしまった作品。
なので、会場に飾ることは不可能なのですが、’和’ではない『雅』ということで
ご紹介、全体像はお見せしませんので、あしからず。

少し酔った美少女は、結構雅だと思いませんか?

版画をお持ちの方は、『雅』感をご確認くださいませ。

作者:KEI
作品:折鶴

カラフルなキャラクターでおなじみのKEI先生ですが、実はワントーンの作品に
その素晴らしい才能が見て取れます。

画面の中の光と影が『雅』を描きだす様は、KEI先生ならでは。
こちらの『折鶴』では、あえて和紙での版画制作を行ったにもかかわらず
その『雅』は失われることなく、KEI WORLDをご覧いただけます。

これらの作品のように、神絵祭では’描きおろし’に加えて過去の名作たちもご覧いただけます。
普段、忙しくって見逃してしまった方も、一度に見返すチャンスです。